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豊藤稲荷神社で初詣

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
さて今回のテーマは「豊藤稲荷神社で初詣」です。緑区の住宅地の中にあり、あまり目立たない神社ですが、稲荷神社としては名古屋を代表する神社のひとつです。稲荷神社としての創建は江戸時代末の1851年で、京都の伏見稲荷大社から勧請(分霊)されたと言われていますが、奉斎(神を祀ること)が始まったのは、奈良時代初めの和銅年間と伝えられています。

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<豊藤稲荷神社の大鳥居>
 
 神社があるのは作の山町ですが、作の山はかつて朝日山と呼ばれていて、神社のホームページには「桶狭間の戦い前、朝日山に織田信長が3,000ばかりの兵を集結し、起死回生の大勝をおさめた栄光の地として知られている。」と紹介されています。

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 稲荷神社では、本殿前にきつねが一対で配置されるのが一般的ですが、この神社は少し変わっていて、普通の神社と同様に狛犬が配置されています。

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<本殿>

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<拝殿前の狛犬>

 本殿横にもうひとつ鳥居があって奥の院に続いています。この鳥居の脇には稲荷神社らしい一対のきつねが設置されています。また鳥居の前には曲がりくねってた御神木がありますが、この木は形が龍に似ているため「藤龍」と呼ばれています。

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<奥の院に続く鳥居と御神木の藤龍>

 この神社では稲荷神と言われる倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)が祀られています。元々は穀物の神で五穀豊穣などにご利益があるとされていましたが、時代が農業から商業に変化し、商売繁盛などご利益も変化してきました。なおこの神社では稲荷神社としてはあまり一般的ではない猿田彦命(サルタヒコノミコト)、大国主命(オオクニヌシノミコト)、事代主命(コトシロヌシノミコト)も同時に祀られています。

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<豊藤稲荷社の紹介標札>

 また境内社として、秋葉社、水神社、天宇受売社、藤龍社が祀られてます。

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<左から水神社、天宇受売社、秋葉社>

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<龍が祀られている藤龍社>

 おみくじ、お守り、お札などは本殿右の社務所で購入できます。

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<社務所>

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# by haru_tsuji | 2024-01-05 06:00 | 緑区 | Comments(0)

 本年最後のトピックスは「名古屋駅周辺でそぞろ歩き・4選」です。

1.名古屋駅幻の1番線

 名古屋駅1番線は、リニア中央新幹線に伴う工事のため電車の運行に使えなくなりました。そこでこのスペースを店舗などに活用する取り組みが行われています。この企画の第1弾では「世界の山ちゃん 名古屋駅1番線店」が開業しましたが、11月からは企画第2弾として東京・大阪で人気のラーメン店「人類みな麺類」が2024年5月15日までの期間限定で営業しています。ちなみに入店のためにはJRの乗車券か名古屋駅の入場券が必要です。

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<名古屋駅1番線のラーメン店(人類みな麺類)>

2.名古屋駅前に地元野菜

 以前「名古屋駅前の野菜畑」を紹介しましたが、現在は徳重だいこん・八事五寸にんじん・大高菜など地元にゆかりのある冬野菜バージョンに変わっています。

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<名古屋駅前の冬野菜>

3.ナナちゃんドロンジョに変身

 名鉄百貨店のマスコットナナちゃんがマンガ「ヤッターマン」に登場する愛されキャラの悪女「ドロンジョ」に変身にました。来年が辰年ということで、ヤッターマンを制作しているタツノコプロと名鉄百貨店とのコラボ第1弾とのことです。

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<ドロンジョ ナナちゃん>

4.ルーセントアベニューの猫

 ルーセントアベニューは名古屋駅から名古屋ルーセントタワー方向に続く290mの地下道ですが、名古屋の隠れたフォトスポットになっています。通路の壁や天井の随所に動物や魚などのシルエットが描かれていて、様々な灯りでカラフルにライトアップされた芸術性の高い空間になっています。その中でも一番有名なのが「ルーセントアベニューの猫」で名古屋市の第5回名古屋まちなみ20選にも選ばれています。

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<ルーセントアベニューの猫>

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# by haru_tsuji | 2023-12-30 06:00 | 中区・中村区・北区・東区・西区 | Comments(3)

 豊川稲荷は神社ではなくお寺です。正式名は豊川閣妙厳寺(とよかわかくみょうげんじ)と言う曹洞宗のお寺です。下記写真は豊川稲荷周辺の案内図ですが、豊川稲荷の前にのマークが書かれていいるのが分かると思います。はお寺を表す地図記号で、豊川稲荷がお寺であることを表しています。

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<豊川稲荷の案内図>

 一般的には、稲荷はキツネを祀る神社のことを指しますが、豊川稲荷では、豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)と呼ばれる仏教の女神を祀っていて、この女神が稲穂をかつぎ、白いキツネにまたがっていることから、いつしか「豊川稲荷」が通称で広まったと言われています。

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<本殿>

 このお寺は室町時代の1441年東海義易(とうかいぎえき)という僧により創建されました。その後今川義元が伽藍を整備したと伝えられています。下記写真は山門で、今川義元が寄進したとされる建物でこのお寺では最古の建造物です。


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<山門>

 豊川稲荷は神仏習合のお寺なので鐘楼がある一方で、境内には鳥居もあるという変わった作りをしています。鐘楼があるので、もちろん除夜の鐘も行なわれます。

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<鐘楼>

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<鳥居>

 豊川稲荷には「霊狐塚」という有名なパワースポットがあります。信者の方が奉納した大小、多くのキツネ像が祀られていてその数はおよそ一千体にのぼるそうです。

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<霊狐塚>

 なお蛇足ですが、高校駅伝で男女とも2023年愛知県代表になった豊川高校は、豊川稲荷を母体とした私立高校です。


# by haru_tsuji | 2023-12-25 06:00 | 愛知県内(その他) | Comments(0)

 名古屋港ワイルドガーデンとして親しまれている港区のブルーボネットは今月末でラストイヤーを迎えることになりました。ブルーボネットとしての営業は本年12月24日までで、以後長期休園となり、2025年4月に「メグラスガーデンナゴヤ」という新名称でリニューアルオープンするそうです。

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 ブルーボネットは中部電力が運営するする施設で、2002年4月に開園し今年で21年目を迎えますが、地域活性化のため更なる集客を目指して大規模なリニューアルを行い、名称も一新することにしたそうです。

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<ブルーボネットのシンボル「サニーハウス」>

 現在ブルーボネットでは庭全体が白を基調としたクリスマス仕様の花々で美しく彩られています。またブルーボネットラストイヤーということで、サニーハウス内にメッセージボードが作られ、最終日に向けてカウントダウンも始まりました。

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<21年間ありがとうのメッセージボード>

 最後の12月24日、25日の2日間は「グランドフィナーレ2days」というイベントが開催され、ブルーボネットではお馴染みのアーティストによるコンサートなどが行われます。

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<グランドフィナーレ2daysのコンサート>

 下記写真はこの日に行われた「Yukico New Bossa」というボサノバやサンバなどのブラジル音楽専門バンドのコンサートの様子です。

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<コンサート>

 ブルーボネットの心に残る写真を集めた「2023年 ブルーボネットガーデンフォトコンテスト」も開かれています。

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<ブルーボネットガーデンフォトコンテスト>

 ブルーボネット名物だった「フラワーリングと鐘」もいよいよ見納めです。

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<フラワーリングと鐘>

# by haru_tsuji | 2023-12-20 06:00 | 港区・中川区 | Comments(0)

 シネマスコーレは1983年に名古屋駅西口近くでオープンした老舗のミニシアターです。映画監督の若松孝二が「映画の学校」(スコーレはラテン語で学校という意味)として設立したこの劇場は、今年で設立40周年を迎えました。今回紹介するのは、このシネマスコーレが誕生した当時を描いた映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」です。全編登場人物は実名で、ロケももちろんシネマスコーレ周辺で行われました。

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<シネマスコーレは名古屋駅西口のエスカ近くです。>

 この映画は来年3月16日(土)に全国で公開されますが、お膝元のシネマスコーレでは、12月9日(土)~15日(金)まで先行上映されています。監督は犬山出身で、この映画にも実名で登場する井上淳一監督です。

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<シネマスコーレ入口付近>

 この作品は、東京の文芸坐で勤めていた木全(きまた:東出昌大)が結婚を機に故郷の名古屋に戻ってきたところ、映画監督の若松(井浦新)から「名古屋にシネマスコーレという自前の映画館を作りたいので、運営をやってくれないか」と頼まれるところから始まります。当時はレンタルビデオがブームで、映画館の経営は困難をきわめますが、木全は持ち前の明るさでなんとか経営危機を乗り越えていきます。そんな中浪人生で、バイトとしてシネーマスコーレに入り浸っていた井上(杉田雷麟)が、突然若松監督に弟子入りしたいと言い出します。結局大学入学後、若松プロに入社した井上に、以前学んでいた河合塾から、入塾式で上映するPRビデオの製作依頼が舞い込みます。ここからはまさに映画の学校。若松監督に叱責されながら、井上が初めての映画作りに奮闘するというストーリーです。

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<青春ジャック 止められるか、俺たちを2>

 上映後予定になかった井上監督の舞台挨拶がありました。井上監督曰く、この映画は以前製作した若松プロ発足時の黎明期を描いた前作の続編で、シネマスコーレを舞台にしたいというオファーがあり引き受けましたが、木全支配人は温厚な方で、ドラマになるようエピソードが少なかったので、結局若松監督と自分の映画作りの話が中心となってしまったと苦笑されていました。また現在名古屋でも、名演小劇場やシネマテークの閉鎖などミニシアターの苦戦が続いているので、是非口コミでミニシアターの魅力を広めて、一人でも多くの人に見に来て欲しいとも語っていました。

# by haru_tsuji | 2023-12-14 11:00 | 中区・中村区・北区・東区・西区 | Comments(0)