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岡家は丸屋丈助の店/有松

 伝統的建物群保存地区に指定されている有松。日本遺産にも認定され多くの観光客が訪れますが、有松の古民家はほとんど私有地で、公開されている建物はあまりありません。そんな中唯一無料公開されている施設が岡家住宅です。岡家は江戸時代の商家の特徴をよく残していて、2階には虫籠窓(むしこまど)と呼ばれる格子窓や、塗籠造(ぬりごめづくり)と呼ばれる漆喰で塗り固めた 白壁などが特徴的です。

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<岡家>

 岡家は東西に伸びる有松の町並みの西側にあり、江戸時代末期に建てられたと言われています。当時は絞り問屋 丸屋庄助の店で、小田切春江の錦絵にも描かれています。昭和10年この店は岡家が買い取り、絞り問屋 岡兼商店として営まれましたが結局廃業となり、令和3年名古屋市が購入しました。購入時室内はかなり荒れた状態だったようですが、名古屋市は改修し、その後一般公開されました。

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<東海道五十三次:鳴海(絞店が描かれていて有松を描いていると言われています。)>

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<小田切春江が描いた丸谷丈助の店>

 岡家では土日にボランティアの方たちが常駐していて住宅内を説明してくれます。また座敷内には絞りの反物が並べられていて、実際に触ってみることも出来ます。丸屋丈助時代の「丈」と書かれた暖簾も展示されていました。

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<絞りのサンプル>

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<丸屋丈助の暖簾>

 下記写真は絞りの「湯のし」と言う工程で使う道具です。絞りでは模様をつけるため、布の一部を糸でくくったりしますが、染色後反物にシワができてしまうため 最終工程として反物に蒸気を当て生地の幅を整える作業が必要です。昔は下記道具に反物を乗せ、蒸気をあて、湯のし作業を行っていたそうです。

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<湯のしの道具>

 座敷には「聨(れん)」と言う漢詩の一部が書かれた板が掲げられていました。この漢詩は孟浩然という唐(古代中国) 時代の詩人が作った漢詩で、格調の高さが感じられます。

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<柱に掲げられた聨(れん)>

 釜場も公開されています。有松は江戸時代大火の経験があるため、防火のため壁・柱 ・梁など全てを土壁で塗り固めています。

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<釜場>

 この住宅には庭や蔵もありますが、まだ荒れた状態になっているため、一般公開されていません。名古屋市はこれから整備し、将来公開する予定になっているそうです。

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<岡家の標札>

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by haru_tsuji | 2025-12-20 06:00 | 緑区 | Comments(0)