2025年 10月 25日
アートサイト名古屋城 2025
「アートサイト名古屋城」というイベントが名古屋城御深井丸で開催されました。このイベントは名古屋城が取り組んでいる「名古屋城の文化的魅力の向上」や「史跡・文化財の創造的活用」という目的で2023年から行われているイベントで、今回が3回目となります。
前回までは様々な作家による中小規模の現代アート作品が展示されできましたが、今回は京都を活動拠点とするアーティスト 川田知志氏が作成した大規模な屋外作品の展示となっています。現代アートは絵画や彫刻という従来の形式にはとどまらず、多様な素材も使われますが、今回の作品は漆喰を使ったフレスコ画という技法が使われました。
この作品は漆喰を塗った壁に水に溶いた顔料で絵を描き、更に画面に寒冷紗を貼り付け絵の表層を剥がし取ります。剥ぎ取る手法をストラッポと言います。絵のモチーフとなっているのは名古屋城本丸御殿の障壁画で、これを模したフレスコ画から寒冷紗に絵を写し取ることにより作品として仕上げています。
この作品は1枚の障壁画だけではなく、本丸御殿を丸ごと写し取るというコンセプトで、建築上の本丸御殿の構造と障壁画の位置関係が重なるような配置で作られています。下記写真は御深井丸広場の平面図で、中央の白い部分が本丸御殿の平面図です。この中の青い点が柱、赤い線が障壁画の位置で、この赤い線の位置に寒冷紗に写し取られたフレスコ画が飾られています。
この作品は「結構のテクトニクス」と名付けられています。「結構」は最善を尽くした芸術作品、「テクトニクス」は建築術という意味があるそうです。本丸御殿を御深井丸という広場に移し、その空気感を持った空間を作り出しています。
注)このイベントは10月19日に終了しています。
by haru_tsuji
| 2025-10-25 06:00
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