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無料で楽しめる名古屋大学博物館

 名古屋大学博物館は千種区の東山キャンパス内にある博物館です。1965年に建設され、2001年から一般公開されるようになりました。大学での研究資料など多くの資料を所蔵しており、その一部が常設展示されている他、期間限定でテーマを絞った特別展も開かれています。

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 1階が常設展示室です。内容は多様ですが、今回はその中からいくつかを紹介したいと思います。まず工学系の展示です。入口の一番目立つ位置に展示されているのが、世界初のドローンとなるダクテッドファン型と呼ばれるVTOL実験機です。VTOLは垂直に離着陸するという意味で、1988年日立造船と名古屋大学で共同開発されました。

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<世界初のドローン>

 1960年代に開発された電子回析装置や超高圧電子顕微鏡、スぺースシャトルで行われた宇宙空間における視覚安定性の研究装置などの研究装置なども展示されていました。

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<スペースシャトルでの視覚安定性研究装置>

 考古学関係の展示も多くありました。1968年にアフリカで行われたネアンデルタール人などの調査やアメリカで採取された白亜紀の恐竜化石の展示、恐竜を絶滅されたとする巨大隕石(ギベオン隕石)なども展示されていました。

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<アフリカでの考古学調査>

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<恐竜を絶滅させたとするギベオン隕石>

 火山災害についての調査研究もありました。2014年噴火した御嶽山の噴火で噴出した噴石や噴石によってボロボロになった山小屋の様子などが展示されていて、当時の生々しい姿が伝わってきました。

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<御嶽山の噴火災害研究>

 展示でひときわ目を引いたのは、マッコウクジラの骨格標本です。2009年名古屋港に流れ着いたもので、鋭い歯を持っていることから、肉食であることがわかるとのことです。この他、カニなどの節足動物の体の構造に関する研究など生物学関係の展示もありました。

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<マッコウクジラの骨格標本>

 2階の特別展示室ではノーベル賞を受賞した下村博士の研究テーマでもある「発光生物」についての展示が10月18日までの予定で開かれています。ここでは様々な発光生物が紹介されていて、それらの発光メカニズムの解説されていました。また本物のヘイケボタルが暗室内で展示されていて、実際に発光している様子を観察することができました。この他江戸時代 のホタルを描いた浮世絵の展示など日本文化の紹介する異色の展示もありました。

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<発光生物の特別展示>

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<いろいろな発光生物>

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<ホタルの浮世絵>

 この他2階には名大の歴史コーナーやノーベル賞受賞者の紹介コーナーなども作られていました。なお博物館の休館日は日・月曜日で、入場料は無料です。

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<名古屋大学の歴史展示>

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<ノーベル賞展示>


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by haru_tsuji | 2025-09-30 06:00 | 千種区・名東区・守山区 | Comments(0)