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南極観測船ふじ40周年記念特別展

 名古屋港にある「南極観測船ふじ」は1965年から18年間活躍した2代目の南極観測船で、日本初の本格的な砕氷船です。現在は博物館となっていて、開館してから今年で40周年を迎えました。これを記念して来年1月18日までガーデンふ頭付近にある施設で記念イベントが開かれています。

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<南極観測船ふじ>

1.ふじの歴史

 ふじは、1983年現役を引退した後、名古屋の熱心な誘致活動により、名古屋港にやって来ました。現在ポートビル1階では、ふじが名古屋へやって来た当時のなつかしい写真展が開かれています。下記写真は、ふじが博物館として使われるため、知多市の造船所で改造工事が行われた時のものです。

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<博物館への改造工事(1983年)>

 博物館として改造されたふじは1985年8月16日名古屋港で公開記念式典が行われました。ポートビル1階では当時の写真の他、オープン当初のリーフレットなどが展示されてますが、当時の展示内容は現在とは、かなり異なっていたとのことです。

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<ふじの公開記念式典(1985年8月16日)>

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<オープン当初のリーフレット>

2.博物館 南極観測船ふじ

 ふじの船内には操舵室や食堂、医務室、乗組員のプライベートな居室など様々な部屋がありますが、当時の部屋の様子がマネキン人形などを使ってリアルに再現されています。

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<医務室>

 またパネルなどを使い、南極観測船としての特長などが解説されています。

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<砕氷船の説明>

 またヘリコプタの格納庫を改装して作られた展示室があり、「宗谷」「ふじ」「しらせ」と続く南極観測の歴史や南極の生態系や隕石などの研究成果が展示されています。

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<南極観測の歴史>

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<南極の生態系に関する研究>

3.特別展

 今回の特別展ではふじの船内で、日本と南極を往復する間の観測隊員の生活の様子などが、パネルなどで紹介されています。

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<船内での生活>

 南極に行った動物と言えばタロとジロが有名ですが、ふじでもブルとホセというハスキー犬をペットとして南極へ連れて行ったことがあるそうです。ホセの死後犬を昭和基地に連れていくことはなくなったそうです。

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<ふじの模型とペットのパネル>

 名古屋港水族館の南館1階にも南極観測船ふじの展示コーナーが作られています。南極近海は強い風や高い波が荒れ狂う過酷な環境です。下記写真は現役時代のふじが記録した最大傾斜45度を再現したものだそうです。テーブルや椅子の角度がものすごい揺れだったことを感じさせます。

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<名古屋港水族館の展示>


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by haru_tsuji | 2025-09-15 06:00 | 港区・中川区 | Comments(0)