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べらぼうに登場した尾張藩主徳川宗睦

 NHK大河ドラマ 「べらぼう」に尾張藩主徳川宗睦(むねちか)が登場しました。徳川宗睦は尾張藩9代目の藩主で、40年近くも藩主を務め、藩政の改革を行いました。尾張藩中興の祖とも言われています。藩校の明倫堂の開校も行い、初代校長に細井平洲を招きました。細井平洲は上杉鷹山の師としても知られています。

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 ドラマでは10代将軍徳川家治が亡くなり、老中田沼意次が責任を取らされ辞任。徳川宗睦ほか徳川御三家の藩主が、新しい老中に白河藩主の松平定信を推挙する意見書を幕府に提出します。養子として新しい将軍となる徳川家斉の実父一橋治済と、老中に就任する松平定信、それに復権を目指す田沼意次一派の間で激しい権力闘争が始まりますが、飢饉で疲弊し田沼意次が行ってきた政策に反感をもつ江戸の貧民層が大規模な打ち壊しを引き起こし、江戸の町は大混乱。田沼意次は失脚するというストーリーが描かれます。

※NHK大河ドラマ「べらぼう」キャストのリンク⇒ べらぼうキャスト
(徳川宗睦は榎木孝明さんが演じています。)

 徳川宗睦はこの後13年後の1800年に67歳で亡くなり、尾張徳川家の菩提寺の建中寺に葬られましたが、1953年(昭和28年)に改葬され、その墓碑は小牧山に移されました。なお尾張藩主で現在まで墓碑が残っているのは、瀬戸市定光寺の徳川義直、市内建中寺の徳川光友、平和公園の徳川宗春と小牧山の徳川宗睦の4人です。

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<徳川宗睦源明の墓碑>

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<墓碑の説明文>

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<小牧山:赤枠が墓碑の場所>

 なお徳川宗睦には二人の子供(治休、治興)がいましたが、二人とも若くして亡くなり、更に養子として迎えた甥・治行とその子五郎太、甥の勇丸も次々に早世してしまったため、尾張藩初代藩主義直以来続いていた男系の血筋は宗睦で絶えてしまいました。この後尾張徳川家は、10代から13代まで徳川将軍家や、吉宗の子孫である一橋家、田安家から養子という形で藩主を送り込まれてしまいました。

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by haru_tsuji | 2025-08-30 06:00 | 愛知県内(その他) | Comments(0)