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松坂屋史料室

 松坂屋史料室は松坂屋名古屋店内にある展示施設です。南館7階にあり入場は無料です。今年は松坂屋名古屋店が誕生して、100年という記念の年であるため、現在この施設では「松坂屋名古屋店の歩み~戦火を乗り越えて~」という企画展が8月18日までの予定で開かれています。

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 松坂屋の前身「いとう呉服店」が名古屋に百貨店を開業したのは1910年のことでした。(場所は現在中区栄のスカイルのあたり)下記写真は開業当時の百貨店の模型で、店名はまだ「いとう呉服店」でした。店舗は3階建て高さ15mの木造作りで、3階には百貨店初、名古屋初の多目的ホールを備えていました。設計は名古屋高等工業学校(現在の名古屋工業大学)建築家主任教授で鶴舞公園の奏楽堂や噴水塔なども設計した鈴木禎次が担当しました。

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<百貨店:いとう呉服店>

 いとう呉服店は尾張藩御用達の呉服店で、江戸時代初期から続く名古屋の老舗店でしたが、百貨店開業当時は東京、大阪、京都などへも進出する大企業でした。開業したいとう呉服店は、呉服部門の売り上げが多くを占めていましたが、雑貨や食品など非呉服部門の売り上げ比率が年々上昇し、呉服部門の売り上げが50%を下回るようになると、呉服店という店名がそぐわなくなりました。そこで、1925年(大正14)商号を松坂屋に統一し、名実ともに百貨店へと脱皮をとげました。

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<商号を松坂屋へ統合したポスターと売り上げ構成の変化を示す資料>

 また同じ年に、名古屋の店舗を現在の名古屋店のある場所へ新築移転し、松坂屋名古屋店となりました。新店舗は鉄筋コンクリートの地上6階、地下2階建てで、中部地方としては稀にみる規模の店舗でした。屋上には展望室や庭園、花壇、動物園、遊戯場など娯楽設備も備えていました。

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<新築移築した新店舗>

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<新店舗のフロワーマップ>

 順調に規模拡大してきた松坂屋でしたが、第二次世界大戦の勃発で、百貨店に対する制約も強まりました。更に1945年(昭和20)3月19日の空襲により名古屋店は全焼してしまいました。(1か月ほどで必需品の配給業務を再開したそうですが…)

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<戦時下の松坂屋では軍用機献納運動などの活動も行われました。>

 戦後は極端な生活物資の不足と激しいインフレに見舞われましたが、進駐軍向けの土産販売やダンスホールなど新たな収入源を確保し変動期を乗り切りました。

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<松坂屋名古屋店の模型>

(参考)下記記事も関連記事としてご覧頂ければと思います。

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by haru_tsuji | 2025-07-05 06:00 | 中区・中村区・北区・東区・西区 | Comments(0)