2025年 03月 05日
藤井七冠の師匠 杉本八段の講演会
中京大学名古屋キャンパスで藤井聡太七冠の師匠杉本八段の講演会が開かれました。中京大学と中部経済同友会が主催する公開講座で、藤井聡太七冠とのエピソードなども交えた、楽しい将棋界の裏話が聞けました。
会場は藤井七冠人気を反映してか、女性の聴講者が大勢で、定員500名のホールも満席。大変盛況な講演会でした。講演はスライドを使いながら杉本八段と中京大学客員教授の内田俊宏氏との対談形式で進められました。
将棋界は師弟制度のため、プロを目指す若者が入門を希望してよく訪れるそうです。よく知られているように、プロ棋士の道はとても厳しく、(将棋愛好者460万人に対し、プロ棋士はわずか140人)杉本八段も入門希望者に対し甘い話はしないそうです。しかし藤井七冠だけは例外で、入門当時から飛び抜けた実力で、14歳の時には平手で負けてしまい、「この子は将来タイトルの半分ぐらいは取るだろう。」と確信したそうです。
生々しいプロ棋士のお金事情についての話もありました。将棋連盟から受け取る対局料や タイトル料などがベースの収入ですが、最近では藤井人気のおかげでイベントやテレビの出演料、雑誌の原稿料や著作印税など副収入が増えているそうです。
将棋界の2024年度賞金ランキング第1位はもちろん 藤井七冠で、1億7556万円ですが、これは将棋連盟からの収入で、副収入も含めればもっと多いはずです。1億円プレイヤーが大勢いるプロ野球などと比べると少し安いような気がしますが、将棋は 選手生命が長く、必要経費も少ないので、結構良い職業ではないかと杉本八段は話していました。
将棋の勉強は、奨励会員レベルで、毎日6時間ほど だそうです。プロ棋士になると時間のかけ方は個人差が大きくなり、ほとんど時間を取らない人から 1日15時間ぐらい勉強にかける人もいるそうです。また最近では将棋の勉強にAIを取り入れることが多くなったそうです。杉本八段も 藤井七冠から譲ってもらったパソコンを使い AI 研究をしているそうです。AIは最善手を追求する道具と思われがちですが、人と人との対戦では、幅広い候補手の中から相手との駆け引きなどにより勝負手を選ぶことも多く、それが将棋の醍醐味だとも言えます。指導の面では 個々の個性を尊重し それぞれ指導方法を変えているそうです。また一門以外以外の若手との対局経験も大事にしていて、藤井七冠を東京に連れ出すことも多かったそうです。
※師匠はつらいよ(リンク)→ 師匠はつらいよ
最後に文藝春秋社から「師匠がつらいよ 藤井聡太のいる日常」という本を書きましたというPRもありました。近々新刊も出るとのことです。
by haru_tsuji
| 2025-03-05 06:00
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