2024年 08月 25日
蓬左文庫
蓬左文庫は尾張徳川家の蔵書などを所蔵する公開文庫です。東区の徳川園の一画にあり、蔵書数は12万点を誇っています。
蓬左文庫は名古屋城に設けらた書物庫(御文庫)が起源です。明治維新後は尾張徳川家の屋敷で蔵書を保管していましたが、1912年書庫を蓬左文庫と命名し、更に1931年財団法人尾張徳川黎明会を設立して、東京目白の尾張徳川家別宅内に蓬左文庫を開館させました。
しかし戦争のため蓬左文庫は程なく閉館。戦後1950年に蓬左文庫の名称と蔵書.史料のうち約6.5万冊が徳川黎明会から名古屋市に売却譲渡.移管されました。1951年から市が管理する徳川園の敷地内に設置され、一般公開されるようになりました。
ちなみに蓬左とは江戸時代に使われた名古屋の別称です。古来熱田が蓬莱の宮と呼ばれ、蓬莱の宮の左方に開けた新興の町と言う意味で蓬左と言われるようになりました。
蓬左文庫は公開文庫で、蔵書を閲覧する施設ですが、エントランスホールが展示スペースになっていて、蓬左文庫の歴史や代表的な蔵書の複製品などが紹介されています。下記写真は蓬左文庫の代表的な蔵書で、河内本源氏物語や続日本紀など重要文化財に指定されている貴重な古書も所蔵しています。
なお河内本源氏物語は、鎌倉時代に源光行、親行親子(いわゆる河内方)が作成した写本です。蓬左文庫のものは、現存する最古のもので、1258年北条実時が源親行所有の河内本原本を書写したものが金沢文庫に入り、その後豊臣秀次、徳川家康へと所有が移り、家康死後、尾張徳川家へ分与されました。
by haru_tsuji
| 2024-08-25 06:00
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