人気ブログランキング | 話題のタグを見る

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

 今回紹介するのは「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」です。各務原市にある国内唯一の本格的な航空と宇宙の専門博物館で、愛称は「空宙博(そらはく)」です。2階建ての建物で、1階が航空機エリア、2階が宇宙エリアとなっており、屋外にも大型の航空機が展示されています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_10345627.jpg
<岐阜かかみがはら航空宇宙博物館>

 博物館の北側に自衛隊岐阜基地と川崎重工岐阜工場があります。川崎重工岐阜工場では、自衛隊の航空機や宇宙関連機器などを生産しており、更に前身の会社(川崎飛行機)では戦前の戦闘機などの開発や製造を行っていました。この博物館ではこれらの資産を引き継いでおり、飛行機の誕生から最先端のロケットシステムまで、様々な航空・宇宙機器がリアルな形で展示されています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17333787.jpg

 1階の航空機エリアでは、まず航空機の歴史が展示されています。ライト兄弟が最初に飛行した人類初の動力飛行機のライトフライヤーや、ライト兄弟から16年後の大正8年、フランスから航空教育団を招き、各務原で初めてライセンス生産した乙型一型偵察機(サルムソン2A2)が展示されています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17450017.jpg
<ライトフライヤー 実物大模型>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17573906.jpg
<乙型一型偵察機(サルムソン2A2) 実物大模型>

 ここでは戦中・戦前の日本製戦闘機も展示しています。有名な零戦の試作機模型や川崎飛行機で製造された戦闘機「飛燕」(唯一現存する実機)などで、これら戦闘機のエンジンなども見ることが出来ます。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_19551277.jpg
<零戦 試作機の実物大模型>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_19553523.jpg
<飛燕(実機):スピードと旋回性向上のため液冷エンジンを採用>

 また戦後航空機製造が復活し、自衛隊用などに製造された各種航空機や、航空宇宙技術研究所(NAL 現JAXA)が開発した短距離離着陸実験機「飛鳥」などが展示されています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_20024958.jpg
<自衛隊向け各種航空機>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_20201448.jpg
<飛鳥:試作機>

 2階の宇宙エリアでは、スペースシャトルやH3などの日本が開発した国産ロケットの模型などの展示や、宇宙ステーション(ISS)にドッキングし実験等棟として使われた日本製施設「きぼう」の実物大模型、小惑星のサンプル採取に世界で初めて成功した国産探査機「はやぶさ」の紹介コーナー、火星探査機キュリオシティーの実物大模型など、宇宙の謎を探る最先端のテクノロジーが紹介されています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17273079.jpg
<スペースシャトルの模型>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17285062.jpg
<実験棟きぼうの内部>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17315869.jpg
<小惑星探査機 はやぶさ>

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17360416.jpg
<火星探査機 キュリオシティー>

 なおこの博物館のアンバサダーには宇宙飛行士の山崎直子さんが就任しています。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館_a0362603_17425511.jpg
<アンバサダー 山崎直子さん>

名前
URL
削除用パスワード
by haru_tsuji | 2024-01-15 06:00 | 県外(中部) | Comments(0)