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緑区の遺跡展/見晴台考古資料館

 南区の見晴台考古資料館は、見晴台遺跡に関する資料の収集、保管、展示、調査研究を行うために作られた施設ですが、名古屋市教育委員会に所属していて、市内にある遺跡の発掘調査なども行っています。このため緑区にある遺跡も名古屋市教育委員会による発掘調査が行われていて、現在見晴台考古資料館では「緑区の遺跡展」という企画展が開かれています。この展示会は9月24日(日)までで、発掘当時の写真や土器などの埋蔵文化財など貴重な資料が展示されています。

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<見晴台考古資料館>

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<緑区の遺跡展>

 今回の展示で紹介されている遺跡は下記の通りです。緑区には170もの遺跡がありますので、紹介されている遺跡はごく一部です。また緑区は1963年(昭和38)誕生した新しい区なので、名古屋市教育委員会が発掘調査を行った遺跡も緑区発足後の比較的新しいものが多いようです。

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<展示している遺跡>

 緑区の遺跡は大きく下記3つの地域に分類されます。ここでは今回展示されていた遺跡のいくつかについて下記分類に沿って紹介してみたいと思います。

1.鳴海丘陵西縁(古鳴海から鳴海駅あたりまでの丘陵地)
2.徳重方面の丘陵地
3.大高周辺

鳴海丘陵西縁の遺跡

 この地域には、鉾ノ木(ほこのき)貝塚、上ノ山貝塚、雷(いかずち)貝塚など縄文時代の遺跡、三王山(さんのうやま)遺跡、城遺跡、清水寺(せいすいじ)遺跡などの弥生時代の遺跡、丘陵地には、須恵器や灰釉陶器、山茶碗を焼成した窯跡がたくさんあります。

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<緑区遺跡分布図(鳴海丘陵西縁)>

・三王山遺跡

 千句塚公園(芭蕉碑があることで有名)を整備する際に発見された遺跡です。1990年と1994年の2回発掘調査が行われていて、弥生時代の環濠や方形周溝墓、古墳時代の竪穴式住居跡などが発見され、弥生式土器の他、鉄鍬や銅釧(金属製腕輪)などの金属製品も発掘されています。

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<三王山遺跡>

・清水寺遺跡

 三王山遺跡の300m程南にあります。縄文時代の貝塚、戦国時代の丹下砦跡、近世の鳴海代官所跡などがあります。貝塚の存在は昔から知られていましたが、1975年から名古屋市教育委員会の発掘調査も行われ、弥生時代の遺構や遺物も出土しました。

・城遺跡・鳴海廃寺

 鳴海城跡公園から天神社あたりにあるのが城遺跡です。成海神社の天神社移転の際発掘調査が行われ、濠や弥生土器などが見つかりました。圓龍寺のあたりにあるのが、鳴海廃寺です。圓龍寺の改築の際発掘調査が行われ、奈良時代の瓦などが出土しました。鳴海城の濠も見つかっていて2つの遺跡は範囲が重なっています。

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<鳴海城・城遺跡 濠>

徳重方面の丘陵地

 扇川沿いの丘陵部には、中世の古窯が多数見つかっています。これらの古窯群は瀬戸焼などの起源になるもので、猿投山西南麓古窯跡群、略して猿投窯と呼ばれています。

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<緑区遺跡分布図(徳重周辺の丘陵地)>

・NN286号窯跡

 奈良時代後期の古窯で、亀ヶ洞3丁目にありました。徳重地区の土地区画整理事業で見つかり発掘調査が行われました。窯の大きさは全長7.8ⅿ、幅1.5ⅿで、須恵器がコンテナ110箱も見つかっています。

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<NN286号窯>


 同様に発掘調査が行われた古窯、NN259号窯(藤塚3丁目、白土1号窯)、NN314号窯(黒沢台3丁目、黒石2号窯)についても発掘調査時の写真が展示されていました。
 
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<NN259号窯(左写真2枚)、NN314号窯(右上写真2枚)、NN286号窯(右下写真2枚)>


大高周辺の遺跡

 大高付近には、菩薩遺跡、姥神遺跡、石神遺跡、斎山(いつきやま)古墳、西大高遺跡(西大高廃寺)などの縄文時代から古代・中世に至る集落跡、古墳、古代寺院跡があります。丘陵地には古窯もあります。

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 <緑区遺跡分布図(大高周辺)>

・石神遺跡

 大高台3丁目の丘陵地にある遺跡で、1993年に発掘調査が行われました。以前あった石神と呼ばれる大石が住民により掘り出され近くの石神白龍大王社に祀られていましたが、調査の結果その石は横穴式石室の一部であることが分かりました。その他竪穴式住居跡や古墳時代の須恵器などが発見されています。

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<石神遺跡>

・斎山古墳

 東海市との境にある円墳で直径30m、高さ3m。埴輪の破片が発見されています。

・NA324号窯群

 南大高1丁目付近で発掘された古窯群で、4基の窯と未完成の窯1基がありました。

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<NA324号窯群>

・NA207号窯

 同じく南大高1丁目付近で発掘された古窯です。

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<NA207号窯で発見された灰釉陶器>

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by haru_tsuji | 2023-08-25 06:00 | 南区・天白区・瑞穂区 | Comments(0)