2023年 06月 05日
鶴舞公園の今昔
鶴舞公園に新しい商業施設「TSURUMA GAREDEN(ツルマガーデン)」がオープンしました。これらの施設は、名古屋市が公募するPark-PFIによるもので、カフェやレストランなどおしゃれな飲食店が多数出店したことにより、これまでにはなかった食べ歩きなど、食の利便性が高まりました。
整備が行われたのは、JR鶴舞駅付近正門南(エリア1)、秋の池南側(エリア2)、名大附属病院付近(エリア3)の3エリアです。一番店舗が多いのはエリア1で、カフェやレストランなど14店舗が入店していて、テイクアウトが出来る店も多数あります。エリア2は飲食2店舗、エリア3にはイートインスペースを備えたスーパーマーケットがオープンしました。
<TSURUMA GAREDEN のエリア1>
このように最近ではグルメが楽しめる公園として変身中の鶴舞公園ですが、この公園は花の名所や文化・スポーツ施設など多様な魅力を備えた公園で、歴史的な建造物などもたくさん残されています。今回はそれらについても少し触れてみたいと思います。
この公園がオープンしたのは、明治43年に行われた博覧会開催(第10回関西府県連合共進会)がきっかけでした。関西府県連合とは言え、北海道・東北を除く全国3府28県が参加する全国規模の博覧会で、名古屋城開府300年、市政20周年を記念する博覧会でもありました。以前から公園開設の計画はあったものの実現されず、敷地は田んぼのまま放置されていました。ところがたまたま同時期に曲がりくねった川筋で洪水が多かった精進川を運河として改修し新堀川とする事業が行われることとなり、そこで出た土砂を使って公園の土地を造成することとなりました。鶴舞公園は明治42年にオープン、翌年3月から公園の敷地を使って博覧会が開催されました。会期は90日間でした。
この博覧会の来場者は260万人でした。当時の市人口が40万5千人ですから、実に市人口の6倍以上の来場者を集めたことになります。また交通の便も貧弱だったことを考慮すると(注:現在のJR鶴舞駅はまだ無く、市街地との交通手段は、急遽開通させた路面電車のみ)この博覧会は大成功で、その後の市発展の原点となったのです。そこで名古屋市は博覧会終了後、博覧会のため建設した噴水塔と奏楽堂をレガシーとして公園内に残すことになりました。
なお第10回関西府県連合共進会の成功に味をしめ、鶴舞公園では昭和3年にも昭和天皇の即位を祝った「御大典奉祝名古屋博覧会」が行われました。この時の記念として残っているのが、公園内にある鶴々亭と百日庵(茶室)です。
by haru_tsuji
| 2023-06-05 06:00
| 熱田区・昭和区
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