人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡

 清須市にある朝日遺跡は、弥生時代前期から古墳時代前期(紀元前6世紀から紀元後4世紀ごろ)まで栄えた全国でも有数の規模を誇る弥生遺跡です。朝日遺跡の範囲は、東西1.4km、南北0.8kmに及び、遺跡の面積は80~100万㎡と推定されています。土器や石器など重要文化財に指定された出土品はは2000点を超え、弥生遺跡として有名な静岡の登呂遺跡の3倍もの出土品が確認されています。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20063690.jpg
<竪穴式住居>

 もともとこのあたりには貝塚などが点在していましたが、1970年代に名二環などの道路建設に伴い大規模な発掘調査が行われました。その中でそれまで個別のものだと思われていた個々の遺跡が、まとまりを持つひとつの集落であることが分かり、この集落跡を「朝日遺跡」と呼ぶことに統一されました。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20061160.jpg
<朝日遺跡の全体図、赤丸部分が現存するエリア>

 1971年に貝殻山貝塚など約1万㎡が国の史跡に指定されましたが、遺跡全体の百分の一ほどの規模で、遺跡の大半は高速道路の建設(名二環、国道22号線、名古屋高速など)やそれに伴う市街化が進められたため、保存されることはありませんでした。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20251983.jpg
<あいち朝日遺跡ミュージアム>

 残された国史跡に指定された区画には、2020年「あいち朝日遺跡ミュージアム」が建設されました。この施設では、アニメ映像やジオラマにより弥生時代の生活様式を分かりやすく再現している他、朝日遺跡の出土品なども展示されています。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20085371.jpg
<朝日遺跡出土品>

 ミュージアムには、再現した木製のクワやキネなどの農機具や石器や土器に触れたり、祭礼に使われた銅鐸の音を聞いたりするなど、様々な体験コーナーもあります。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20162721.jpg
<再現された当時の農機具>

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_20222953.jpg
<釣鐘のような銅鐸(どうたく):鳴らして音を聞くことが出来ます。>

 屋外には竪穴式の住居、高床式倉庫、外敵から町を守るための環濠(堀)、水田なども再現されています。また敷地内には貝殻交流館という規模の小さな博物館施設も建てられています。

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_15131181.jpg
<中央:高床式倉庫、左右に2本建てられているポールは鳥居の原型で町の入口を示す。>

日本有数の巨大遺跡/朝日遺跡_a0362603_15122182.jpg
<外敵から町を守る環濠(堀)>


名前
URL
削除用パスワード
by haru_tsuji | 2023-04-25 06:00 | 愛知県内(その他) | Comments(0)