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トヨタのルーツ/豊田佐吉記念館

 今回はトヨタのルーツ・豊田佐吉記念館についてです。豊田佐吉はトヨタグループの創始者で、豊田紡織や豊田自動織機の創業者でもあります。生まれは現在の静岡県湖西市で、明治維新の直前1867年豊田家の長男として生まれました。豊田家は農業のかたわら大工で生計をたてていました。

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<豊田佐吉の銅像>

 豊田佐吉記念館は、豊田佐吉の生誕地に建てられた施設で、復元された生家の他、佐吉が40歳のころ両親のために建てた母屋や物置などが残っていて、かなり広い施設です。母屋の横には佐吉の発明品や佐吉の生涯を紹介するための展示室も作られていて、佐吉の業績や人となりなども知ることができる施設です。

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<豊田佐吉記念館のマップ>


下記写真が豊田佐吉の生家です。当時の姿に近い形で1990年に復元されました。屋内には佐吉が発明人生の契機となった母親が機織りをする姿とそれを見つめる佐吉少年の姿が人形仕立てで再現されています。この家では佐吉の他、弟たちや後にトヨタ自動車を創設した佐吉の長男・喜一郎もここで生まれています。

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<豊田佐吉の生家>

 展示室では、佐吉の生涯が紹介されています。佐吉は小学校卒業後父親について大工の修行を行っていましたが、18歳のころ発明家を志し、母親が夜遅くまでやっていた機織り仕事の改良を思い立ち、自動織機の開発を始めました。

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<佐吉の生涯>

 佐吉が23歳の時最初に開発したのが、豊田式木製人力織機です。それまで両手で織っていたものを片手作業で可能とし、スピードも従来より4~5割ほど速く織ることができるようになりました。佐吉はその後も多くの発明品を生み出し、大正7年には豊田紡織㈱を設立しました。

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<豊田式木製人力織機>

 下記写真は、大正13年に完成させた当時の世界最高性能の完全自動織機「G型自動織機」です。この発明は日本における産業近代化の先駆けとも言えるもので、当時のトップメーカであるイギリスのプラット社に100万円で特許権を譲渡し、この資金を基に国産自動車の研究開発などが進められました。

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<G型自動織機>


 佐吉は大正15年に㈱豊田自動織機製作所を設立。この会社の自動車部門からトヨタ自動車㈱が誕生し、世界のトヨタへと発展していきます。

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by haru_tsuji | 2023-03-30 06:00 | 県外(中部) | Comments(0)