人気ブログランキング | 話題のタグを見る

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ

 以前このブログで蒸気機関車の歴史について取り上げたことがありますが、今回は第二弾「リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ」です。東海道新幹線が開業したのは、58年前の東京オリンピック開幕直前、昭和39年(1964)10月1日のことでした。

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_10491487.jpg
<開業当時の0系新幹線>

 この新幹線が最初に計画されたのは戦前のことでした。満州事変(昭和6年/1931)、日華事変(昭和12年/1937)が相次いで勃発し、大陸政策の展開に伴って輸送需要が急激に高まりました。特に東海道本線、山陽本線の輸送能力は限界に近くなっていたため、東京~下関間に新たな広軌鉄道建設計画(弾丸列車計画)が立てられ、昭和15年(1940)工事着工が正式に決定しました。

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_13534334.jpg

 しかし昭和17年(1942)第2次世界大戦が勃発。戦局が悪化したことにより新幹線計画は中止となってしまいましたが、日本坂トンネル(静岡~焼津間)と東山トンネル(京都~山科間)の工事は継続され、完成。未完成だった新丹那トンネル(三島~熱海間)も後に開通する東海道新幹線に役立ちました。

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_11244977.jpg
<日本坂トンネル(左)と新丹那トンネル(右)>


 戦後日本は目覚まし復興をとげ、高度成長の波に乗り交通需要も飛躍的に増加しました。特に東海道本線は、全国鉄道輸送の旅客数で24%を占め、その強化が国レベルでの課題となっていました。こうした中昭和32年(1957)国鉄の鉄道技術研究所が「超特急列車 東京~大阪間 3時間への可能性」という講演会を開き新幹線構想を発表しました。これを受け、運輸大臣の諮問機関である「日本鉄道輸送幹線調査会」は昭和33年(1958)、政府に対し東海道新幹線の建設を推進するよう要望書を出しました。その後国会で予算案が承認され、着工が正式決定。翌昭和34年(1959)新丹那トンネル熱海口で、起工式が行われました。

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_15432488.jpg

 新幹線の開業に向け、技術改良や乗務員育成のため、神奈川県の綾瀬~小田原間にモデル線が、開業2年前の昭和37年(1962)に設けられ、開業までの2年間試験運転が行われました。昭和38年(1963)3月には、当時の電車方式による世界最高速度時速256kmを記録しました。


リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_17413133.jpg
<東海道新幹線開業:1964年10月1日>

 東海道新幹線開業当初は、ひかりが東京~新大阪間4時間運転でしたが、翌年には路盤が安定したため、3時間10分となりました。更に車両の改良も進められ、昭和60年(1985)からモデルチェンジした100系が登場。平成4年(1992)から270km/h走行を行う「のぞみ」用車両300系、平成11年(1999)からはアルミニウム合金で、最高速度285km/hの走行を行う700系、平成19年(2007)からは700系の改良車N700系 が登場しました。これにより東京~新大阪間は2時間22分で走行できるまでにスピードアップされ、利用者も急激に増加しました。

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_11281930.jpg
<新幹線車両の進化>

リニア鉄道館で新幹線の歴史を学ぶ_a0362603_11421079.jpg
<リニア鉄道館に展示されている新幹線車両>

 




名前
URL
削除用パスワード
by haru_tsuji | 2022-09-25 06:00 | 港区・中川区 | Comments(0)