2022年 03月 25日
名古屋港の跳上橋
1907年(明治40)名古屋港が開港し、名古屋駅と名古屋港を結ぶ貨物鉄道線が国により整備されました。当時名古屋は紡績業が盛んで、綿花などの輸送に鉄道が使われました。戦後はトラック輸送におされ、鉄道輸送は一部が廃線となってしまいました。現在東海道本線貨物支線(通称 名古屋港線)という路線があり、週3往復貨物列車が運行されていますが、下記地図の赤線部分が名古屋港線の廃線になった区間で、名古屋港跳上橋もかつてはこの支線の一部になっていました。
跳上橋が建設されたのは昭和2年で、堀川と中川を結ぶ運河の堀川口に作られました。運河を航行する船が通る度に橋桁を電動で上下させるような構造になっていました。このような可動橋は複雑な構造で、高い技術力が必要とされました。この跳上橋は国産で、山本卯太郎という名古屋高等工業学校(現名工大)出身の技術者が設計を行いました。山本卯太郎はその分野の第一人者で、全国各地に跳上橋を作りました。四日市には彼が設計した現役の可動橋(末広橋梁)もあるそうです。
1980年路線廃止に伴い、跳上橋は橋桁を上げた状態で保存されることになりました。1999年には国の登録有形文化財に登録。2009年には、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されました。
by haru_tsuji
| 2022-03-25 06:00
| 港区・中川区
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