2020年 11月 20日
奇跡の木「イチョウ」
紅葉が美しい季節となりました。今回のテーマは「奇跡の木イチョウ」です。
<奇跡その1>
以前NHKの「チコチャンに叱られる!」で紹介された話ですが、明治の始め、ヨーロッパの町並みを模して街路樹を植えようという計画がありました。この時東京の一公務員だった長岡安平さんが防火性を考慮してイチョウを植えようと提案しました。イチョウは葉っぱや木の幹に水分が多く、圧倒的に防火性に優れていたからです。当初見栄え優先で、なかなかこの提案は受け入れられませんでしたが、懸命な説得により10年後やっと採用されることになります。そうした中で起こったのが大正12年の関東大震災。16万戸の家屋が焼失するという大災害の中、多くのイチョウが燃え残って延焼をくい止めたのです。現在でもこの時のイチョウが大手町に生き残っているそうです。
<奇跡その2>
イチョウは火に強いだけでなく、病害や虫害も少なく公害などにも強い丈夫な木ですが、意外なことに絶滅危惧種に指定されています。イチョウは原始的な裸子植物で、恐竜の時代全世界で繁殖していました。日本でも古代の地層の中に葉っぱの化石が発見されています。ところが100万年ほど前に日本でも絶滅してしまったのです。こうした中で恐竜を絶滅させた気候変動にも打ち勝ち、中国でたった1種類だけ生き残ったイチョウがありました。これが現在のイチョウの先祖で、(いろいろな説がありますが)室町時代中国から日本に持ち込まれました。更に江戸時代長崎の出島から持ち出された種子が全世界に広まったのだそうです。
名古屋市は街路樹の多い街です。特にイチョウはトウカエデに次いで2番目に多く植えられています。名古屋駅から東に続く桜通りのイチョウ並木なども有名ですが、今回は南区の環状線沿いのイチョウ並木もみごとなので紹介します。桜本町交差点から南区役所あたりまでびっしりと植樹されていて、この季節は街が黄金色に染まります。
桜本町交差点付近から延々と続くイチョウ並木
by haru_tsuji
| 2020-11-20 06:29
| 南区・天白区・瑞穂区
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