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あいち・なごや生物多様性EXPO

1月11日と12日の2日間名古屋国際会議場で、「あいち・なごや生物多様性EXPO」が開かれました。この催しは2010年名古屋で開かれた国連の国際会議「COP10(生物多様性条約締約国会議)」から10年目を記念したイベントで、この10年間の成果を振り返り、未来の活動につなげて行こうという趣旨のもと開催されました。

イベントホールでは、NPO、学校、企業、公共団体など様々な活動をしている73のグループがブースを出展し、それぞれの活動実績などを熱心に説明していました。またステージではスクリーンを使って優秀事例発表なども行われ、多くの人が聞き入っていました。たくさん事例が紹介されましたが、ここではその中から特に興味を引いた活動を紹介してみたいと思います。


①守山リス研究会

守山区の東谷山や森林公園などを中心に活動しているグループで、野生のリスやムササビなどの哺乳類の生息調査や保全活動、教育活動などを行っているそうです。2018年には愛知環境賞を受賞したとのことです。名古屋市内に野生のリスが生息しているとは驚きでした。


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②愛知県立木曽川高等学校 <テーマ:国の天然記念物イタセンパラの保護>

木曽川水系にはイタセンパラ(板鮮腹)という淡水魚が生息しているそうです。全国的にも富山、大阪、木曽川の3か所しか生息が確認されておらず、国の天然記念物に指定されているとても貴重な魚です。木曽川高校では、イタセンパラを地元の宝にしようと、調査研究や学習会への参加、アンケートなど広報活動、除草・清掃などによる生息地保全活動などに取り組んでいるそうです。高校生のこうした取り組みが評価され、昨年11月の「第54回全国野生生物保護実績発表大会」では、環境省自然環境局長賞を受賞したとのことです。

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③なごや生物多様性保全活動協議会

名古屋市内の生物多様性保全活動を取りまとめている組織です。先に紹介した「守山リス研究会」をはじめ「大高緑地湿地の会」など市内で活動している42の団体が加盟し、6つの部会に分かれて活動しているそうです。この団体では、市民参加で生き物の調査も行っていて、ヒアリが話題になった2018年には、市内に生息するアリの分布について一斉調査が行われたそうです。


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④ブラックバスの唐揚げ試食コーナー

展示の他フードコートもありましたが、内容がかなりユニークで、生態系を脅かしている厄介者のブラックバスを唐揚げにして試食するというコーナーもありました。下処理さえしっかりやれば、においもあまりなく結構おいしいと感じました。また唐揚げを入れるトレイもエビせんべいでできた食べられる容器で、とてもエコにこだわった内容だとました。

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10年前に開かれたCOP10も同じ国際会議場で開催されました。

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by haru_tsuji | 2020-01-15 08:47 | 熱田区・昭和区 | Comments(0)