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有松 町なみツアー

5月に有松地区が文化庁から「日本遺産」に認定されたというニュースが流れました。名古屋市では初めて、県内でも2017年に瀬戸・常滑市がやきものの町として認定されたのに続き2件目とのことです。

日本遺産認定後初めてとなる有松絞りまつりが6月1日、2日に開かれました。このまつりの関連イベントとして行われた「町なみツアー」に今回参加しましたが、町の歴史や特長など面白い話がいろいろ聞けましたので、今回はその時の様子を紹介します。



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① 有松駅前歩道橋のガラスモニュメント

歩道橋の両側に絞りの絵柄が入ったのガラス坂がはめ込まれています。有松絞りにはたくさんの絞り技法がありますが、このガラス坂を見るとそれぞれの技法でどのような模様の絞りが作られるのかが分かります。


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②手越川(藍染川)
旧東海道の北側を流れる小川です。昔はこの川で反物などを洗っていました。またこの川は、扇川から伊勢湾へとつながっていて舟による反物などの輸送にも使われました。


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③有松絞りと徳川家

有松絞りは江戸時代初期に考案され、尾張藩が藩の特産品とし保護したことから急速に発展しました。有松唯一の寺院「祇園寺」の屋根瓦を見ると徳川家の家紋である「三つ葉葵」が使われており、有松と徳川家のつながりがとても深かったことがうかがわれます。



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④伝統的建造物の防火対策

繁栄していた有松ですが、1784年火災で町全体が焼失してしまいます。今有松に残っている建造物は、この火災の後再建されたもので建物には防火対策が施されています。

  1)うだつ:隣家からの火事が燃え広がるのを防ぐための防火壁

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  2)塗籠造:壁を漆喰で塗り固める。
    なまこ壁:平な瓦を張り付け、漆喰を盛り上げた壁



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⑤商家の建物

東海道を往来する旅人に店頭販売するため、間口の広い主家を道路に面して建てていました。また有力な商家は広大な敷地を持っていて、土蔵や離れ、客人をもてなすための茶室などを備えている家もありました。


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⑥町並み保存活動

以前老朽化で取り壊し寸前だった「中舛竹田家」を名古屋市や事業者、市民などの協力により「有松まちなみ保存ファンド募金」を活用して再生・保存を行ったという碑があります。(平成22年)


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最後になりましたが今年有松絞りまつりの様子も紹介しておきますのでご覧下さい。



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絞り体験

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by haru_tsuji | 2019-06-04 11:23 | 緑区 | Comments(0)